書評『30/60/90(Princeton Press、雑誌)』

ADより一層マイナーな季刊雑誌で、その都度興味深いテーマに基づいて論文や批評をベースに誌面を構成している建築誌。こちらは日本ではほとんど知っている人もいないのではないかと思うほど知名度は低く、おそらく手にとって読む機会も [continue…]

書評『AD (Wiley、雑誌)』

本ではなく雑誌。シュツットガルト大学でICDを主催するメンゲスがかかわり始めて以降のAD誌は、そうとう積極的にコンピューテーショナルな手法の可能性や論理的背景を論じていて、建築情報学という面で圧倒的に先行している。特に日 [continue…]

書評『情報理論(甘利俊一)』

チューリングやノイマンと並んで、現在の情報社会の理論的ブレイクスルーを成し遂げた立役者としてのシャノン。彼についてわかりやすく解説した本はあまり多くはなく、それよりは情報理論の基礎一般を噛み砕いて解説しながら、かつシャノ [continue…]

書評『スモールワールド/ネットワークの構造とダイナミクス(ダンカン・ワッツ):Small World/The Dynamics of Networks between Order and Randomness (Duncan J. Watts)』

前述のカウフマンの著作にも連なるが、蛍の連動のような群知能に関わる事例から、スモールワールド現象とも呼ばれる六次の隔たりに関する事例などに始まる、これまでの科学には単純に収まりきらないような多様な新しい数学や科学が生まれ [continue…]

書評『チューリングの大聖堂(ジョージ・ダイソン):Turing’s Cathedral (George Dyson)』

チューリングとタイトルにはついているものの、実際には主にプリンストン高等研究所におけるフォン・ノイマンを中心とした、コンピューター黎明期の詳細な、人間視点での開発の記録。プリンストン以外にも平行して重要な開発が行われてい [continue…]

書評『シマウマの縞、蝶の模様(ショーン・B・キャロル):Endless Forms Most Beautiful (Sean B Carrol)』

進化発生生物学(Evolutionary Developmental Biology, 略してエボデボ)という新しい分野での、遺伝情報と生物の特性の発現に関する最近の理解を共有してくれる密度ある一冊。ミツバチと人間は9割 [continue…]

書評『ビーイング・デジタル(ニコラス・ネグロポンテ):Being Digital (Nicolas Negroponte)』

主にWired Magazineに書かれた、なんと90年代前半の原稿をまとめた本なのに、今読んでも十分に新しくて当時の予測も驚くほど具体的に未来を言い当てていてなかなか驚きの一冊。MITメディアラボ発起人の一人でもあり、 [continue…]

書評『自己組織化と進化の理論(ステュアート・カウフマン):At Home In the Universe (Stuart Kauffman)』

複雑系や創発、カオスなど昨今さまざまな場面で鍵となっている概念の出発点。BIMやコンピューテーショナルデザイン、インタラクティブ性など建築の分野でも既に相当にクリティカルになっている様々な情報的側面の展開可能性や、群知能 [continue…]

豊田 啓介 Keisuke Toyoda

豊田 啓介 Keisuke Toyoda — EARのパートナー