城一裕氏のおすすめ本 『電脳のレリギオ : ビッグデータ社会で心をつくる』

ドミニク・チェン『電脳のレリギオ:ビッグデータ社会で心をつくる』2015、NTT出版   10年来の友人による単著. レリギオ(Religio)とは「再びつながる」ことを意味する語.情報技術が身の回りに遍在して [continue…]

書評『アルファベット そして アルゴリズム: 表記法による建築‐ルネサンスからデジタル革命へ』

建築の現場でこれだけCADもBIMもCNC技術も不可欠になっているのに、なぜかデジタル技術はなかなか建築学の世界で、特に非工学的な視点では考察の対象になってこなかった。 建 築史の界隈では、ソシュールやデリダはまことしや [continue…]

書評『FORM+CODE -デザイン/アート/建築における、かたちとコード』

本書は、コードを用いたデザイン、アート、建築の作品事例や表現手法を包括的に紹介している。「プログラミングで何ができるのか?」という疑問を持っているアーティスト/デザイナー/建築家や学生にプログラミングを勉強する前に入門書 [continue…]

書評『芸術の設計―見る/作ることのアプリケーション』

本書では、建築、ダンス、音楽、美術の分野における「ノーテーション」が体系的にまとめられている。私たちが日常的に使っている道具である「ノーテーション」を理解することは設計において重要であり、その入門書として本書は非常に役に [continue…]

書評『枝分かれ-自然が創り出す美しいパターン』

自然に潜むパターンの隠された数理を解き明かす3部作第3弾。木の枝、ガラスの割れ目、コンクリートの亀裂、雪の結晶等自然界には様々な枝分かれが存在する。ではなぜ雪の結晶は必ず6角形に枝分かれするのか。自然界の不思議な枝分かれ [continue…]

書評『かたち-自然が創り出す美しいパターン』

自然に潜むパターンの隠された数理を解き明かす3部作第1弾。自然の形は自然環境によって選択されるものだけではない。自然選択の進化論的な時間にではなく、今ここで個々の自然が形づくられるうえで作用する原因について、豊富なビジュ [continue…]

松川昌平氏のおすすめ本 『基礎情報学 生命から社会へ』

西垣通『基礎情報学 生命から社会へ』2004、NTT出版   いきなり私事で恐縮だが、以前「設計プロセス進化論」(『設計の設計』所収、2011、INAX出版)という論考を書いた。きっと誰も気付かなかったと思うけ [continue…]

書評『Material World 3 ELODIE TERNAUX』

おもしろマテリアル本の第三弾。新たな発想のマテリアルが、豊富な写真とともに紹介されていて、どれも見ているだけで触りたくなってくる。マテリアルのプロダクト名、仕様、開発企業とその連絡先もきちんと紹介されていて、実用性も十分 [continue…]

書評『Manufacturing Processes for Design Professionals (Rob Thompson)』

あらゆるモノの具体的な製造方法を網羅した1冊。技術の紹介やテクニックがわかりやすいダイアグラムと、ワークフローで詳細に解説されている。内容は写真ベースで構成されているので、各種ファブリケーションテクニックの逆引き辞典とし [continue…]

書評『Contemporary Digital Architecture: Design & Techniques (Jacobo Krauel )』

コンピューテーショナルデザインや、デジタルファブリケーションを利用したインスタレーションやパヴィリオン、建築プロジェクトの事例を紹介したボリュームのある一冊。掲載されている作品群は、”キメの写真”だけでなく、接合部分のク [continue…]

書評『The Computational Beauty of Nature: Computer Explorations of Fractals, Chaos, Complex Systems, and Adaptation』

プログラムによって、自然界のさまざまな動きを、コンピュータを利用してどうシミュレーションするかという点について書かれた本。多様なシミュレーション方法を各章でシミュレーションごとのルールが明快に説明されていて、必要な部分だ [continue…]

書評『The Nature of Code: Simulating Natural Systems with Processing』

The Computational Beauty of Natureの姉妹本ともいえるような本です。この本でも各章ごとに、自然界の各システムについて説明しているのですが、この本はThe Computational Bea [continue…]

書評『システムの科学』

さまざまな分野(自然、経済、社会、工学・・・)の「システム」を論じている書です。文章はかたっくるしくて読みにくいのですが、広範囲にわたったシステム(人工物)に関する考察はどんな分野にいる人でも役にたつものだと思います。最 [continue…]

書評『30/60/90(Princeton Press、雑誌)』

ADより一層マイナーな季刊雑誌で、その都度興味深いテーマに基づいて論文や批評をベースに誌面を構成している建築誌。こちらは日本ではほとんど知っている人もいないのではないかと思うほど知名度は低く、おそらく手にとって読む機会も [continue…]

書評『AD (Wiley、雑誌)』

本ではなく雑誌。シュツットガルト大学でICDを主催するメンゲスがかかわり始めて以降のAD誌は、そうとう積極的にコンピューテーショナルな手法の可能性や論理的背景を論じていて、建築情報学という面で圧倒的に先行している。特に日 [continue…]

書評『情報理論(甘利俊一)』

チューリングやノイマンと並んで、現在の情報社会の理論的ブレイクスルーを成し遂げた立役者としてのシャノン。彼についてわかりやすく解説した本はあまり多くはなく、それよりは情報理論の基礎一般を噛み砕いて解説しながら、かつシャノ [continue…]

書評『スモールワールド/ネットワークの構造とダイナミクス(ダンカン・ワッツ):Small World/The Dynamics of Networks between Order and Randomness (Duncan J. Watts)』

前述のカウフマンの著作にも連なるが、蛍の連動のような群知能に関わる事例から、スモールワールド現象とも呼ばれる六次の隔たりに関する事例などに始まる、これまでの科学には単純に収まりきらないような多様な新しい数学や科学が生まれ [continue…]

書評『チューリングの大聖堂(ジョージ・ダイソン):Turing’s Cathedral (George Dyson)』

チューリングとタイトルにはついているものの、実際には主にプリンストン高等研究所におけるフォン・ノイマンを中心とした、コンピューター黎明期の詳細な、人間視点での開発の記録。プリンストン以外にも平行して重要な開発が行われてい [continue…]

書評『シマウマの縞、蝶の模様(ショーン・B・キャロル):Endless Forms Most Beautiful (Sean B Carrol)』

進化発生生物学(Evolutionary Developmental Biology, 略してエボデボ)という新しい分野での、遺伝情報と生物の特性の発現に関する最近の理解を共有してくれる密度ある一冊。ミツバチと人間は9割 [continue…]

書評『ビーイング・デジタル(ニコラス・ネグロポンテ):Being Digital (Nicolas Negroponte)』

主にWired Magazineに書かれた、なんと90年代前半の原稿をまとめた本なのに、今読んでも十分に新しくて当時の予測も驚くほど具体的に未来を言い当てていてなかなか驚きの一冊。MITメディアラボ発起人の一人でもあり、 [continue…]