書評『The Computational Beauty of Nature: Computer Explorations of Fractals, Chaos, Complex Systems, and Adaptation』

プログラムによって、自然界のさまざまな動きを、コンピュータを利用してどうシミュレーションするかという点について書かれた本。多様なシミュレーション方法を各章でシミュレーションごとのルールが明快に説明されていて、必要な部分だけひろい読みもしやすいです。個人的にすばらしいと思うのは、1ページ1ページパズルを解くような感覚が得られるところでしょうか。そのシミュレーションのステップを明快に言葉でも計算式でも説明していて、考える楽しさを存分に味わえるかと。読み終わったころには、このロジックをどう応用できようかと想像が膨んでいます。

JH