建築情報学の基礎構築のための準備・リサーチを行う研修生を募集します。
今回は、夏休みを中心に秋以降のアウトプットに向けたリサーチをサポートします。
ふるって応募ください。
EaR論文研修生 研究課題カテゴリー
A. 建築情報学(基礎的研究)*第8期より継続
「コンピューテーショナル・デザイン」「アルゴリズミック・デザイン」「ジェネラティブ・デザイン」その他多様な言葉が使われている昨今のデジタルデザイン環境における、それらの言葉のルーツや定義、意味するところの関係性などのリサーチ。
B. 建築情報学に関連する隣接ジャンルとの統合(異分野研究)*新規
「ファッション」「バイオ」「AI」「社会」「メディア」「マテリアル」など、建築「情報」学に関連するあらゆる他ジャンルの知見をベースに、建築的なフィールドでの展開とデジタルデザインの領域の拡大・深化を行うためのリサーチ。
C. 建築情報学の基礎構築に寄与する新規的研究(自由テーマ設定)*新規
建築情報学に関心のあるネットワークに対して提案したい新規テーマや、融合・発展可能性のあるジャンルとの接続を試みたい挑戦的な計画を念頭に行うリサーチ。
*B. C. に関しては、A.との関係性を念頭に置くこと。
第9期研修スケジュール
全6回 各回13:00〜15:00を予定
①2017/7/15(土) ②8/5(土) ③9/2(土) ④9/16(土) ⑤10/7(土) ⑥10/21(土)
※応募者の状況によって調整・変更の可能性があります。
応募資格:
・建築情報学に資する具体的な研究課題を持っていること。
・特に、現状で研究に必要な資料、環境へのアクセスが制限されていて、研究の発展的な展開に不利な状況にあること。またそれが本研修生となることにより改善が見込まれるもの。
・日本および世界の建築の未来へ資し、技術、デザインの発展に寄与する意図の明確なもの。
・最終的に学位論文以上の形で取りまとめることを意図しているものが望ましい。
◎先行して研究に着手しており、明確なテーマおよび中期的な研究アウトプットに向けた研究準備がある学生を優先します。
◎リサーチの成果物は各個人に帰属します。個人の論文等に発展的に応用してかまいません。
定 員:若干名
募集期間:2017年6月20日~7月10日
応募締切:2017年7月10日(月)24時
*審査はEaRにより厳正に行い、7月11日(火)以降メールにて各個人に通知します。
*今回、通常より募集期間が短くなっていますのでご注意ください。
*ご質問はearinfo@noizear.comまでお問い合わせください。
* * * 以下を最後まで必ずお読みください * * *
EaR 論文研修生について
1)背景
日本でも急激に存在感を増しつつある建築におけるデジタル技術の発展的な応用可能性に関して、理論、実践両面から研究を進め、体系的な基礎を構築することが急務となってきている。しかし日本建築界の実情として、大学をはじめとした研究機関、設計及び施工にかかわる民間企業いずれにおいても、リサーチや理論的な体系化という面に重点を置いている機関はまだ少ない。既に実務においても情報学的な側面が不可欠となっている現状を鑑みると、非常にアンバランスな状況だといえる。
建築の情報学的な基礎を体系化することを念頭に、特に理論や歴史といった学問的なアプローチがまだ大学等においてあまり進んでいない現状に対して、所属する機関では専門の指導ができる教官がいない、もしくは十分な資料へのアクセスがないといった環境にあるが、具体的な研究テーマの探求を志向する学生もしくは研究者に必要な場と資料、ネットワークとを提供し、かつ相互に有意義な議論の場を設ける目的で、EaRでは2014年度より定期的に論文研修生を受け入れる。
2)目的
・建築の情報学的な研究を促進し、体系的な学問分野としての基礎を構築する。
・国内外の実務者および研究者間のネットワークを拡充し、情報の共有を図る。
・数年以内の建築情報学の基礎的な教科書となりうる概論のとりまとめを目指し、どの教育機関でも基礎的な講座が設けられる状況をつくる。
・研究対象として建築情報学に寄与する分野に興味があるものの、現状でその研究内容を深めることが困難な状況にある学生、研究者に研究環境を提供し、研究を助成する。
・研究成果を一般に公開し、情報の共有を促進する。
3)概要
・EaR(ノイズの運営による建築のデジタル技術の可能性を探る非営利活動)の活動の一部として、EaRメンバー、EaRフェロー、その他当該分野の専門家のネットワークにより運営される、調査研究活動のサポート活動。
・定期的に、若干名の論文研修生を受け入れ、研究環境の提供とリサーチの指導・支援を行う。
・定期的な研究会(2週間に一回程度)を設け、研究について議論とアドバイスを行う。
・所定期間の終了後には、成果をレポートもしくは論文の形でとりまとめ、EaRメンバーと共有のうえ、特殊な条件のない限り公共の閲覧(原則としてEaRウェブサイトなど関連メディアでの公開発表)に資するものとする。
・定例研究会には原則として現地参加(会場:ノイズ東京オフィス)とし、一部事情により参加が難しい場合はオンライン参加も認める。
・定期的な研究会への参加が十分でない、研究テーマに一定期間を経ても進展がない等の場合には、EaR事務局の判断により資格を停止することがある。
・期間中のノイズにあるEaRライブラリへの閲覧および貸出し、EaR作業スペースの利用、必要な資料の購入申請が可能となる。
・EaRメンバーおよびフェローによる指導およびアドバイス、関係者の紹介等を必要に応じて行う。
・特別に認められた場合には、一定額までのリサーチ補助金の提供(研修生のみ、事前申請と許可を受けるものとする)を行う。
・EaR研修生の活動はノイズの設計活動とは関わらない独立の活動とする。
・EaRは環境の提供および指導を行い、論文における共著者等のクレジットは求めない。また論文の内容に関する責任も負わない。
・応募者が既に何らかの研究教育機関に属する場合は、事前に所属機関の責任者に十分に内容を説明の上、書類にて許可を受けた上で参加するものとする。
・使用言語は日本語もしくは英語とする。 Japanese and English are appreciated in discussion.
4)注意
・EaR論文研修はモデリングの指導やWebサイトの制作など個人の技術的なサポートをするものではありません。
・EaR論文研修は大学の修士研究や卒業研究を技術的にサポートするものではありません。