日本でも急激に存在感を増しつつある建築におけるデジタル技術の発展的な応用可能性に関して、理論、実践両面から研究を進 め、体系的な基礎を構築することが急務となってきています。しかし、日本建築界の実情として、大学をはじめとした研究機関、 設計及び施工にかかわる民間企業いずれにおいても、こうしたデジタル環境の体系化を基礎としたリサーチや理論的な体系化に 重点を置いている機関はまだ少ないのが現状だと言えます。既に実務においても情報学的な側面が不可欠となっている状況をみると、非常にアンバランスな状況だといえます。

建築の情報学的な基礎を体系化することを念頭に、建築情報学に関する研究テーマの探求を志向する学生もしくは研究者に必要 な場と資料、ネットワークとを提供し、かつ相互に有意義な議論の場を設ける目的で、EaR では 2014 年度より定期的に論文研 修生を受け入れています。2014 年度 2 月期の論文研修生を 2015 年 1 月に募集しますので、興味がある方は是非ご応募ください。