書評『AD (Wiley、雑誌)』

本ではなく雑誌。シュツットガルト大学でICDを主催するメンゲスがかかわり始めて以降のAD誌は、そうとう積極的にコンピューテーショナルな手法の可能性や論理的背景を論じていて、建築情報学という面で圧倒的に先行している。特に日本の建築系雑誌に昨今全くといっていいほど見られなくなってしまった論理的展開のサポートや討論、批評という側面を重視している構成は貴重。もっと広く共有されて議論の資料にされるべき雑誌だと思う。

KT